無駄の排除は美徳にあらず

「もっと無駄をなくしたい」

「もっと業務を効率化したい」

という経営者の声をよく耳にします。

そして、その願いの先には大抵コストカットがあります。

 

毎月の経費もばかになりませんし、その思いはよくわかります。

それに、無駄をなくすのって、とってもいいことな気がしますよね。

しかし、本当に無駄は良くないのでしょうか?

 

確かに無頓着から生まれる無駄はなくすべきですし、

不要な重複も避けるべきでしょう。

また、やり方を極めると効率化がはかれます。

パズルのように隙間なく有効活用することができ、満足感も得られます。

しかし、残念なこともあります。

余白の美がなくなるのです。

 

日本では古来から余白の美を大切にしてきました。

それは書画に限るものではありません。

 

忙しいさなかに差し出された一服のお茶が、

やすらぎを与えてくれます。

ぽっかり空いた時間が、周囲を見渡すゆとりを生み出し、

新しい着想をもたらします。

 

それは経営に目を転じてみても同じことです。

コストカットで一時的に効果は表れますが、

コストを切り詰めるのには限度があります。

削った分しか利益は生まれません。

 

業務効率化をはかるにしても、

黙々と仕事をしなければ定時内に終わらせられない。

となると、次第に潤いがなくなり、職場の空気も殺伐としてきます。

 

何事も、ある程度の余白がないと、

せっかく無駄をなくし効率化をはかったつもりでも、

効果が発揮できません。

ジャストサイズでは、それ以上に大きくなりようがないのです。

 

同じ労力を注ぐのであれば、

プラスの方向に目を向けてみてはいかがでしょうか。

削減は、どんなに頑張ったところで元の大きさ以上にすることはできませんが、

新しいものを積み上げられる可能性は無限大です。

 

無駄と捉えるか、余白の美と捉えるか。

捉え方次第で、あなたの会社の未来に大きな差が生まれますよ。

 

☆本日のきれいごと

「無駄の排除は美徳にあらず。余白の美を愛でる器量を育もう。」

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