ルールのない不自由

「ルールのない会社が理想です」

「自由と一対である厳しさも学んでもらいたいんです」

と、ルールのない自由な会社にあこがれる経営者がいらっしゃいます。

 

社員をルールから解き放つ。

社員の自律性に100%任せる。

それで、社員が存分に力を発揮し、同じ方向性で成長を遂げていけば理想的です。

 

しかし、そう上手くいくものでしょうか?

 

もちろん、労働基準法上、従業員が10名以上いる組織は就業規則の届出と作成は必須です。

それはさておき、法で定められた部分以外のルールについて考えてみても、

何のルールもなく「自由に力を発揮してください」というのは、

大海原に海図も羅針盤もなく放り出すようなものです。

 

放り出された社員は、まずは途方に暮れます。

何から手をつけて良いか、どこまでやるのが適切なのか、皆目見当がつかないからです。

何も指標がないところでやみくもに動いて体力を消耗し、

やがて、じっとしているのが一番効率が良いという学習をしてしまいます。

 

持てる力を自由に存分に発揮して欲しいのに、

じっとしている方が良いという選択をしてしまう。

なんて結果になると、目も当てられません。

 

本当に社員に存分に力を発揮してもらおうとすると、ある程度のルールは必要です。

「この範囲内であれば、自由にしてもいいよ。」

というものが決まっていれば、安心してトライしてみようという気になります。

 

また、ある程度ルールが決まっている方が、

「この中で成果を最大限に発揮するにはどうしたらよいのだろうか?」

と工夫を重ねるようになります。

 

そして、そのルールが企業文化をベースに作られたものであれば、

自ずと企業文化の浸透につながります。

 

長い年月を掛け浸透すれば、

究極的には、企業文化自体が見えないルールとなり、

明文化されたルールがなくとも、社員が同じ方向性で力を発揮できるようになるのです。

 

一足飛びにルールのない自由を目指すのではなく、

まずはルールを上手に活用しながら企業文化をじっくりと醸成することに取り組みましょう。

 

☆本日のきれいごと

「ルールのない自由は楽園にあらず。フェアウェイは必ず決めよう。」

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