地域貢献する会社

昨今は中小企業でも地域貢献をする会社が増えています。

地方公共団体やその外郭団体でも、

認定制度を設けて企業の地域貢献を喚起しています。

 

地域貢献、確かに素晴らしいと思います。

が、その目的によっては違和感を覚えることも確かです。

 

自然発生的に地域社会に貢献しよう。恩返しをしよう。というのであればよいのですが、

根底に損得勘定があるのであれば、それは逆効果です。

 

たとえば、某地方公共団体では、

企業が地域貢献に取り組む必要性として、以下のようなことを挙げています。

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企業が社会的責任(CSR)を果たすことで、ステークホルダー(利害関係者/従業員、顧客、協力会社、地域住民、株主等)から満足を得ることでき、相互に信頼関係が構築され、企業の永続的な発展へとつながります。

地域を意識した事業活動を通じ、企業の魅力を高め、企業価値の向上につながる同制度を企業の成長戦略の1つとして、是非、ご活用ください。

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また、他の地方公共団体では、

地域貢献をしていると、競争入札の際に有利に扱われます。

 

どうも引っかかります(笑)

なぜなら、地域貢献は損得勘定でするべきものではない、と思うからです。

地域住民ならまだしも、株主の満足を得ることを目的とする必要はあるでしょうか?

また、落札されるために地域貢献をするのは本末転倒ではないでしょうか?

 

地域貢献は自発的にするものであり、

企業価値の向上につなげるためにすべきではありません。

成長戦略として地域貢献をするというのであれば、しない方がマシです。

下心があっては、貢献とは呼べないからです。

 

『大辞林』第三版によると、貢献の意味は以下のように定義されています。

「物事や社会に力を尽くして,よい結果をもたらすこと。寄与。」

 

そうです。

大切なのは地域社会の発展に寄与することであって、

会社の名声を得るためでも利益を追求するためでもないのです。

企業文化の浸透により、社内で地域に貢献したいという機運が高まったら、

そこで初めて社会貢献をすべきだと私は考えます。

 

企業文化と対外的な活動に一貫性が見られない企業は、

一時的な評価を得たとしても、

やがて正体が白日の下に晒されます。

 

場当たり的に対外的な評価を獲得するよりも、

「地域に貢献したい」という社内の文化を形成する方が先です。

これは、目先の利益を追求しない。

ということにもつながります。

 

まずは経営者の哲学にもとづく企業文化づくりと浸透にコツコツと取り組みましょう。

やがて時は来ます。

 

☆本日のきれいごと

「地域貢献は目先の利益追求ですることなかれ。機が熟す、その時を待て。」

  対応エリア

中央区他、東京23区

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